新年の支度展
能登半島地震 復興支援企画
2025.11.29 (sat) - 12.7 (sun) closed 11.3
11:00 - 18:00 (Last day 16:00)
□稲作まる山(お正月飾り・米)□長田佳子(半磁の器)□輪島キリモト(漆の器)
器、お正月飾り、お米。新年を気持ちよく迎える手仕事が集まりました。
今回の企画展は能登半島地震で被災した輪島キリモトの復興復興支援として開催。売上の一部を寄付いたします。
皆様のご支援お待ちしております。
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お正月のお飾りづくりのワークショップ
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日付:12月7日(日)
時間:1)10:00〜12:00 2)13:30〜15:30
人数:各回6人まで
費用:4,400円(税込)
●作るもの「稲わらのお正月飾り」 (飾りのお米の色を選べます)
●所要時間 およそ2時間
●ワークショップ参加費 ¥ 4,400
●材料代・お茶菓子付き 手ぶらで参加 OK
●靴を脱ぎ床に座って行うため、汚れてもいいズボン姿で参加してください
ご予約方法
メール:info★knulp-a1.com (★を@に変えて送信してください)
電話:03-3996-8533(営業中のみ)
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イベントの経緯
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当店では開店当初より20年輪島キリモトの漆の器を地域の皆様にご紹介してきました。
ほんものの木とほんものの漆が塗られた漆器。
漆は古来縄文時代から使われた塗料で、英語では「japan」と呼ばれ、「漆器」は日本を代表する日常のうつわです。
ただし、身近に我々が目にする「漆器」として売られる商品は実はプラスチックにウレタン樹脂が塗られているものがほとんど。
値段も全く違うのに、なにが違うのかを知っている人もほとんどいません。
漆が塗られたうつわは湿気を吸収して光沢が増し頑丈になっていきます。
買った時よりも更に良く変化していくものです。
更に輪島の漆器は、より頑丈に作ることで発展してきた産地。
堅牢な作りだからこそ、修理や塗り直しが可能で世代を超えてもずっと使い続けることができるものです。
微力ではありますが、そのようなことを伝えることがお店の使命としてきました。
今回の企画展の発案は「稲作まる山」の丸山昌幸さん。
現在はご実家の新潟県に戻り、美味しいお米を作ることを生業としていますが、以前、輪島キリモトにお勤めだったこともあり、2024年に立て続けに起こった大地震とその後の豪雨の被害に心を痛めていました。
丸山さんが復興の支援としてお正月飾りを選んだ理由は、能登半島の地震が起こったのが1月1日で その日を忘れないでほしいという思いから。 復興支援の意味に加え、震災はいつ誰の身に起こるかわからないということを忘れずに、一人一人が災害に備えた意 識をもち続けてほしいという意味を込めて、一つ一つ手作りで制作しています。
当店はその想いに賛同し昨年からお正月飾りの販売を始めました。
そして、お米といえばご飯茶碗。常日頃 丸山ご夫妻がその作品を「良いなぁ〜」と思っている武蔵美時代の同級生長田佳子さんをお誘いし、今回参加していただけることになりました!
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稲作まる山
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稲作まる山 丸山昌幸・永
新潟県長岡市与板町で江戸時代から続くお米農家。
長岡うまい米コンテスト 2020 で金匠を受賞。無農薬 / 有機肥料のみで育てる米作りも進行中。 2024 年 お米の農家として、稲作文化の一つであるわら細工を、地元の名人・仲間とチームを組み製作を始めました。
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長田佳子
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1982 北海道生まれ
2006 武蔵野美術大学卒業
東京窯志舎にてアシスタント
2011 東京都町田市に開窯
2021 町田市野津田町に移転
丸山ご夫妻から「飯碗みてみたい!」とのご提案をいただいたのが昨年の夏でした。わたしは陶芸家と名乗りながらも、それまでスタンダードな飯碗を作っていませんでした。なので今回の練り込みの飯碗は、初の試みです!
稲作まるやまさんの美味しいお米をのせる飯碗。
どのようなものが良いのかな〜とずっと考えを巡らせていました。
マットな白の中に、光るお米の白があったらきれいじゃないかなぁ。。。と想い、今回の飯碗を制作しました。
ご飯茶碗の他、豆皿、豆鉢、スプーンなどが出品予定!
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輪島塗「Rescue&Rebornプロジェクト」について
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輪島キリモト 代表 桐本泰一
震災後、奥能登から中能登全域で行き場を失っていた「輪島塗御膳揃い」や「輪島塗の器、小物」。能登町・能登イタリアンと発酵食の宿「ふらっと」のご夫妻が設立した一般社団法人能登地震地域復興サポート(通称:能登サポ)の活動として、「輪島塗を捨てるならばお譲りください」と広報したところ、能登全地域から連絡が集まり、軽四ワンボックスカーにて譲り受けに伺い、専用に調整した洗浄機にて洗い、タオル・ふきんで拭き上げ、データー作成。現在、三千数百膳以上の御膳や漆器が保管されています。その中で、すぐに使えるモノは使いたいという飲食店や一般の方にお譲りしています。あまりの多さに、「どうしよう?」と相談を受けた私は、単に「直す (Repair)」ではなくて今の暮らしで使いやすい「透き溜」に「生まれ変わら せる(Reborn)」を提案しました。
傷んだ部分を直し、トラディッショナルな朱色の表面を丁寧に研いで、日本 産の漆を中心とした「朱合い漆」を塗り重ねて、100年前、50〜60年前の朱色も奥底で感じるように仕上げることに成功しました。
この企画によって、輪島市内の下地、研ぎ物、上塗りの職人さん達に「仕 事」をお願いし続けることができます。
また、輪島塗はしっかりとした木地、 布着せ、丁寧な下地よって⻑年使い込んでも直せることが特徴なのですが、このように「Reborn(生まれ変わらせる)」することもできる!といった輪島塗 技法の基礎を再度PRし続けようと思うのです。
輪島塗の職人たちが手がけた漆の器「透き溜」シリーズ。普段の暮らしの中でお使いください。
*当店で今回販売する輪島キリモトの商品はほぼ全額(決済手数料を除く)寄付させていただきます。